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憧れて、人生。第10回

今日も何かに憧れている、私です。

そろそろバレンタインの季節ですね。
うちの娘は、まだ1歳2カ月。今年はまだ貰えなそうにないですが、いつかは娘からチョコレートをもらえる日がくるのでしょう。
そして、好きな男の子にチョコを渡す日もくるのでしょう。
正直、寂しい気持ちになりそうですが、青春時代のドキドキするようなバレンタインデーを過ごしてほしい。

今回は、私と娘のちょとセンチな妄想バレンタイン劇場をお送りします。

******

今日はバレンタインデー。

夜遅く、仕事から帰ると、娘のあかりは寝ていた。
「あの子、お父さんに渡すんだって、起きて待っていたんだけど、寝ちゃったみたい」と妻は、テーブルの上の紙袋を指した。紙袋から箱を取り出しら開けると、妻と一緒に作ったという、少しいびつなハート型のチョコレートが入っていた。チョコと一緒に、メッセージカードが添えられていて、私の似顔絵の横に「おとうさん、だいすきだよ」という言葉が書かれている。
ハートのチョコを見つめながら飲む、今夜のビールはやけにうまい。

******

〜 それから10年後のバレンタインデー 〜


私:「ただいまー」

残業を終えて会社から帰ると、リビングに娘の姿はなかった。

私:「あかりは、もう寝たのか?」

妻:「帰ってきて、すぐに自分の部屋に入ってそのまま寝ちゃったみたい・・・。はい、これ私からのバレンタインチョコ」

私:「ありがとう」

そんなやりとりをしながら、テーブルに目をやるが、娘からのチョコレートらしきものはないようだ。何を期待しているんだ。もう娘は大人だぞ。恥ずかしい年頃だもんな・・・。そんな少し寂しい気持ちで娘の部屋を覗くと、布団も掛けずに寝ている。掛け布団を掛けようとすると、何かが床に落ちた。

私:「箱?これ、まさか・・・私のチョコレート? ずっと渡そうと、待っていてくれたのか」

包みを開けると、ハート型のチョコが入っていた。

私:「割れてる・・・」

 

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******

(その日の夕方)

体育館裏で、好きなサッカー部の先輩が校門から出てくるのを待っている。
娘の手には、小さな紙袋。

先輩が校門から出てくる。勇気を出して駆け寄ろうとすると、先輩の横には同じクラスのマドンナ女子がいる。先輩の手には、高級なブランドチョコの紙袋が。

 

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娘は紙袋を鞄にそっとしまい、その場から立ち去る。
真っ暗な部屋で、渡せなかったチョコレートを部屋の壁に投げつける娘。
そして、泣きながら、眠ってしまう。

******

(翌朝)

娘が起きてくると、リビングでチョコレートを食べている、私。

私:「おはよう。チョコレートありがとう!」  

娘:「いや、お父さん、それ・・・」

私:「去年はブラックサンダーだったのに、今年はハート型のチョコかあ! いやあ、照れるなぁーーーははははははーーー!」

妻:「そんな、せっかくのハートを割って食べることないじゃない! 初めてあかりからバレンタインチョコもらった時なんて、記念に一生取っておく!とか言ってたのに」

私:「こんな美味しそうなチョコレート、我慢できないよ! 形なんて、どうでもいいさ。 最高にうまい。このチョコを世界中の男たちに自慢してやりたいね! ざまーみやがれ!」

妻:「何それ!」


来年はがんばれよ、そう思いながら私は、ちょっとビターなチョコレートを味わうのだった。

 

 



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過去のお話(第1回〜第9回)はこちらから。
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Y-SUKE

Y-SUKE

これまで自衛隊雑誌、グルメ系雑誌などの編集を経験。趣味は、神社仏閣巡り。ウォーリーに似ているが、探されることは少ない。

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